Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

観阿弥誕生680年 世阿弥誕生650年 風姿花伝 観世宗家展

artscene2013-01-15



【巡回】


2013年4月予定:承天閣美術館京都市上京区

2013年10月予定:松坂屋美術館(愛知県名古屋市



松屋銀座 8階 イベントスクエア

2012年12月27日(木)−2013年1月21日(月)


※入場は閉場の30分前まで>


主催
NHKサービスセンター

企画
東映

協力
観世宗家、財団法人観世文庫

監修
観世清和(二十六世観世宗家)
松岡心平(東京大学教授)


入場料
一般1,000円・高大生700円・中学生以下無料


「小面(こおもて)」庸久作 江戸時代
「赤地菊桜枝文様唐織」
(あかじきくさくらえだもんようからおり)
江戸時代中期



能は、シルクロードから中国を経て渡った散楽が、平安時代に猿楽に変貌する中から誕生し、発展してきました。室町のはじめ頃には、大和の国の観阿弥清次(1333年−1384年)、世阿弥元清(1363年−1443年)父子が、三代将軍足利義満に認められて京都へ進出すると、貴族文化を吸収し、美しい歌や舞を取り入れ芸能として洗練させ、今日につながる能の世界を確立しました。その観阿弥世阿弥の精神を二十六代に渡り受け継いできた観世宗家は、時代を超え、国境を越えて能の神髄を表現し続けています。


本展では、観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年を記念し、歴代の観世宗家が所蔵してきた貴重な歴史的資料や能面、装束など約130点を展観いたします。また、日本最古の能楽論「風姿花伝」、その原本でもある世阿弥直筆の『花伝第六花修』と『花伝第七別紙口伝』を公開し、世阿弥が書き残した能の美とその精神を紹介いたします。新春のひととき、観世宗家が今に受け継ぐ至宝の数々をどうぞご覧ください。


http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20121227_kanze.html



観世流の能「面と装束」


能楽の世界に新風を吹き込んだ観阿弥世阿弥父子は、室町幕府三代将軍足利義満をはじめ歴代の将軍に認められて隆盛を極めました。今も観世宗家には、時代の権力者から拝領した優美な装束や名匠の手による傑作の面が伝えられています。



「翁(おきな)」(肉色)弥勒
重要美術品 平安時代
(展示期間 12/27〜1/7)

「般若(はんにゃ)」夜叉作
重要美術品 室町時代
(展示期間1/8〜1/21)

「若女(わかおんな)」河内作
江戸時代


「花色地亀甲鶴文様袷狩衣」
(はないろじきつこうつるもんようあわせかりぎぬ)
徳川秀忠公拝領 江戸時代
(展示期間12/27〜1/7)



「紫浅葱段霞火焔太鼓菊桐文様唐織」
(むらさきあさぎだんかすみかえんだいこくきりもんようからおり)
世阿弥の精神「風姿花伝



花伝第六花修(かでんだいろくかしゅ)
〈展示期間12/27〜1/7〉



風姿花伝」を書き残した世阿弥は「初心忘るべからず」、「秘すれば花」などの言葉によって、芸能の精神や舞台演出、演技者の心得などを後世に伝えました。秘伝の書として今日までに観世宗家に伝えられてきた『花伝第六花修』や『花伝第七別紙口伝』をはじめ、能の台本である謡本や勧進猿楽の舞台図、系譜、肖像画を展観し、能楽の歩みを紹介いたします。


世阿弥 (別冊太陽 日本のこころ)

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能を読む(1) 翁と観阿弥 能の誕生

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