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A・ウォーホル財団、作品2万点を一斉売却へ-「芸術をカネに」

 アメリカ・ポップアートアンディ・ウォーホルの遺産が処分される。彼の死後25年がたち、ウォーホルの遺産を管理するアンディ・ウォーホル美術財団(マイケル・ストラウス会長)がウォーホル作品市場にこれらを売却する。5日、財団が現在も保有するシルクスクリーンの絵画、スケッチ、版画、コラージュ、写真、記録資料を処分するため、競売大手クリスティーズに連絡しているという。これら保有作品を売却する仲介をしたくないためだという。全て同財団が保有している残存遺産を競売に付す予定。これらには2万点を超えるウォーホル作品も含まれている。落札価格は総額で1億ドル前後になると予想される。
 
 この売却収益を使って同財団の2億2500万ドルの寄贈基金を増やし、美術関連の奨学金プログラムを拡充する。

 マイケル・ストラウス会長

 「私たちは芸術をカネに変える。」


 ウォーホル作品はアート市場で最も高額な商品の一つで、今回の売却はウォーホル作品の相場に大きく影響する。これほど多くの作品をより広範に流通させようとするのは初で、売却対象には、絵画が少なくとも350点、版画が1000点含まれるほか、何千点ものスケッチや、約40年間に撮影した写真もある。