Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

東京美術学校から東京藝術大学へ 日本絵画の巨匠たち

artscene2012-08-04



“アートで心をつなぐ” 第18回 秘蔵の名品アートコレクション展


黒田清輝 《婦人像(厨房)》
明治25(1892)年 東京藝術大学


横山大観 《村童観猿翁》
明治26(1893)年 東京藝術大学


藤島武二 《池畔納涼》
明治30(1897)年 東京藝術大学


佐伯祐三 《自画像》
大正12年(1923) 東京藝術大学


http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/special/art2012/



東日本大震災復興支援チャリティーイベント“アートで心をつなぐ”


第18回 秘蔵の名品アートコレクション展


東京美術学校から東京藝術大学へ 日本絵画の巨匠たち



日本の芸術発展において多大な功績を残し、今なお多くの俊英を世に送り出し続けている東京藝術大学。第18回目となる本年の秘蔵の名品アートコレクション展は、その前身となる東京美術学校の歴代教員と卒業生の中から45名を選抜し、卒業期および創世期の作品と円熟期の作品を一堂に集め、対比して展覧いたします。



■今回のみどころ

【洋画】


黒田清輝 《婦人像(厨房)》明治25(1892)年 東京藝術大学


東京藝術大学のコレクションとしては第一級のもので、美術館以外に展示される機会は極めて稀な作品です。
黒田清輝は当初は法律を学ぶためにフランス留学をしたが、現地でヨーロッパ絵画を学ぶようになります。これは、黒田が活動した、フランス、パリの近郊のグレーという村で描いたものです。



日本画


横山大観 《村童観猿翁》明治26(1893)年 東京藝術大学
東京美術学校の最初の「卒業制作」。岡倉天心の理念をかたちにした日本画作品。ここに登場している人物は、東京美術学校の先生および同級生の姿を連想させます。



藤島武二 《池畔納涼》 明治30(1897)年 東京藝術大学
黒田清輝の弟子である藤島武二の代表作の一つです。着物姿の若い女性たちが夏の水辺に憩う姿を、明るい色彩で描いた白馬会第3回展の出品作。その前年の白馬会展(第2回)に藤島は、この作品の基本構想をデッサン数点で紹介する展示をしていますが、バランスが悪いと批判されていました。この作品はそれを修正したもので、藤島らしい紫がかった明るい色調で描かれています。



高山辰雄 《主基地方風俗歌屏風》/東山魁夷《悠紀地方風俗歌屏風》平成2(1990)年 宮内庁
宮内庁の所蔵作品。展示される機会は限定され、これが左右並列される展示は必見です。
天皇ご即位の大嘗祭の際には、京都より東を悠紀(ゆき)、西を主基 (すき)として新穀を報じる国にちなんだ和歌と風景図を屏風絵に仕立てて配置する習わしがあります。平成2年の今上天皇ご即位時時に、日本芸術院から東山魁夷高山辰雄が選ばれて描かれた。東山が悠紀地方で秋田県、高山が主基地方で大分県を担当して描いたものです。伝統的な技法と現代日本画の新鮮な感覚が見事に結合した作品。



【自画像】
今回の展示では、東京藝術大学所蔵の自画像13点がまとめて展示されます。これらは、東京美術学校西洋画科(現在の、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻)が新設されてから、現在まで続く「卒業制作」の一つで、日本近代絵画ではとりわけ有名なものです。東京藝術大学でもまとまって展示されることが少なく、今回の13点、最初期の白滝幾之助から始まる展示はとくに珍しい機会となります。



■入場券
大人 ¥1,200
大学・高校生 ¥1,000
中学生以下無料



協力美術館:

大倉集古館特別企画展「国宝 古今和歌集序と日本の書」もアートコレクション展チケットにてご覧いただけます。



開催期間
2012年8月3日(金)〜8月26日(日)




10:00〜18:00(入場は17:30まで)
※3日のみ12:00〜18:00 (入場は17:30まで)



ホテルオークラ
アスコットホール (別館地下2階)


出展作家


・卒業生
[ 日本画 ]
横山大観(1868−1958)、下村観山(1873−1930)、菱田春草(1874−1911)、山本丘人(1900−1986)、加藤栄三(1906−1972)、東山魁夷(1908−1999)、
杉山寧(1909−1993)、高山辰雄(1912−2007)、加山又造(1927−2004)、
平山郁夫(1930−2009)



[ 洋 画 ]
湯浅一郎(1869−1931)、白滝幾之助(1873−1960)、和田英作(1874−1959)、
青木繁(1882−1911)、正宗得三郎(1883−1962)、萬鉄五郎(1885−1927)、
藤田嗣治(1886−1968)、牧野虎雄(1890−1946)、中村研一(1895−1967)、
伊藤廉(1898−1983)、岡鹿之助(1898−1978)、佐伯祐三(1898−1928)
牛島憲之(1900−1997)、荻須高徳(1901−1986)、野間仁根(1901−1979)、
小磯良平(1903−1988)、山口薫(1907−1968)、香月泰男(1911−1974)、
駒井哲郎 (1920−1976)、勅使河原宏(1927−2001)



・歴代教員
[ 日本画 ]
川合玉堂(1873−1957)、松岡映丘(1881−1938)、小林古径(1883−1957)、前田青邨(1885−1977)、岩橋英遠(1903−1999)、吉岡堅二(1906−1990)、



[ 洋 画 ]
ラファエル・コラン(1850−1916)黒田清輝(1866−1924)、久米桂一郎(1866−1934)、藤島武二(1867−1943)、岡田三郎助(1869−1939)、安井曾太郎(1885−1955)、梅原龍三郎(1888−1986)、
林武(1896−1975)



ホテルオークラ東京では、1994年よりホテルの持つ社会性、公共性に基づき社会文化活動の一環として、すぐれた美術の品々を広く一般の方々に鑑賞していただくことを目的とし、日本の各企業・美術館・個人が所有されている美術品(絵画・彫刻・工芸品等)を拝借し、展示公開して美術文化振興に努めております。


当展覧会開催にあたり、株式会社ホテルオークラ東京 代表取締役社長 清原當博が企業文化交流委員会の委員長を務めさせていただき、美術品出展については、企業文化交流委員会が出展依頼書を作成し、ホテルオークラ東京が委員会を代表いたしまして、各企業・美術館・個人を訪問、出展のご協力をお願いいたしております。
展覧会の開催にあたっては入場料を有料とし、純益日本赤十字社及びNHK厚生文化事業団等を通じ東日本大震災復興支援のために寄付いたします。



主催: 企業文化交流委員会


協賛:

株式会社ホテルオークラ東京、ホテルオークラ共栄会



後援:

文化庁、一般社団法人日本経済団体連合会読売新聞社日本赤十字社公益社団法人企業メセナ協議会、NHK、港区、港区教育委員会


特別協力: 東京藝術大学


協力: NHK厚生文化事業団、公益財団法人山種美術財団、公益財団法人大倉文化財団・大倉集古館、日本通運株式会社、株式会社山元


監修: 薩摩 雅登 (東京藝術大学教授)、井出 洋一郎 (府中市美術館 館長)


お問い合わせ
営業企画部 
TEL.(03)3505-6110
受付時間:10:00〜18:00 月〜金(祝日を除く)





ホテルオークラ東京
〒105-0001 
東京都港区虎ノ門2-10-4

TEL.03-3582-0111