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仁王門大修理勧進 秘仏本尊 特別開帳

artscene2012-04-20



金峯山寺、6月7日まで秘仏本尊特別ご開帳と宿泊者限定夜間特別拝観


金峯山修験本宗 総本山金峯山寺奈良県吉野郡)では、「仁王門大修理勧進 秘仏本尊 特別ご開帳」が開催中です。6月7日まで。


期間中には吉野の桜の時期のほか、花供会式(4月10日〜12日)、観音堂大祭(4月18日)や高祖会(6月6日、7日)もあります。


場所:金峯山寺 蔵王
期間:平成24年3月31日(土)〜6月7日(木)
拝観時間:午前8時30分〜午後4時30分
特別拝観料:大人1,000円、中高生800円、小学生600円


これにあわせ近畿日本鉄道からは「吉野山蔵王堂特別拝観券付割引きっぷ」が発売されています。

宿泊者限定夜間特別拝観も行われます。



仁王門大修理勧進 秘仏本尊 特別ご開帳(PDF)
http://www.kinpusen.or.jp/event/2012-gokaityou.pdf



宿泊者限定夜間特別拝観(PDF)
http://www.yado-nara.gr.jp/wp-content/uploads/2012/02/IMG.pdf



吉野山観光協会 0746-32-1007


http://www.kinpusen.or.jp


総本山 金峯山寺
〒639-3115  
奈良県吉野郡吉野町吉野山

TEL: 0746−32−8371




 国内最大の秘仏蔵王権現像(重要文化財)が、特別開帳される。

 「世界遺産 金峯山寺 国宝仁王門 大修理勧進 秘仏本尊 特別開帳 平成24年3月31日(土)〜6月7日(木)」


 金峯山寺仁王門(国宝)は、寺内で現存する最古の建造物で、延元3年(1338)頃の再建とされ、南北朝動乱の際、高師直吉野山に攻め入ったが、かろうじて焼失を免れたと伝わる。ユネスコ世界文化遺産紀伊山地の霊場と参詣道」の構成物の一つとして指定されている。


 仁王門は明治時代の解体修理以後2度の修理を施して来ましたが、この度「平成の大修理」を発願いたしました。仁王門の大修理勧進のために、本堂蔵王堂(国宝)の日本最大秘仏ご本尊金剛蔵王大権現3体(重要文化財)を、向こう約10年間の毎年一定期間に特別ご開帳いたします。普段は蔵王堂内陣の奥深くに安置されている秘仏ご本尊と、御縁をもっていただけますよう、ご案内申し上げます。*特別開帳中の特別拝観料の一部は 仁王門大修理費に充当させていただきます。

 国宝・仁王門修理の寄進を募るため、今後10年間特別拝観を行い、特別拝観料(大人1,000円、中高生800円、小学生600円)の一部を修理費に充てる計画。特別開帳の期間は年によって変わるが、今年は3/31〜6/7の約2ヵ月。4/27〜6/2の金・土曜日の夜には、夜間特別拝観も行われる。特別開帳期間中には、花供会式、観音堂大祭、高祖会などの年中行事も行われる。



 2011年の台風12号で、蔵王堂の屋根の檜皮の一部が吹き飛ばされ、仁王門も仁王像も、年月相応に傷んでおり、経年劣化が激しく大修理が必要になっている。平城遷都1300年祭では、「奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳」の一環として、蔵王権現像の「百日特別ご開帳」(9/1〜12/9)が行われ、オフシーズンの吉野山に、多くの参拝者を集めていた。

 
 
 県南部地域の振興を図るため、奈良県は昨年、南部振興課(地域振興部)を設置したが、「古事記完成1300年」、修験道金峯山修験本宗本山本尊(蔵王権現)の特別開帳もその大きな軸になるイベントとなり、『古事記』にも登場する神奈備(かんなび)や磐座(いわくら)などの信仰は、修験道にも結びつくため、森林保護への理解も深まるきっかけになればと期待されている。