埼玉県立嵐山史跡の博物館(嵐山町菅谷)
中世鎌倉街道・上道探る 国重文立像2体も
県立嵐山史跡の博物館(嵐山町菅谷)は、企画展「鎌倉街道をゆく〜ひと・モノ・文化〜」を開催している。2012年2月26日まで
中世の武士の道「鎌倉街道」の上道(かみつみち)(鎌倉−上野国−信濃国・善光寺)を歴史、古美術、考古資料など約120件の展示で紹介しているもので6部構成の内容になっている。
「信仰の伝播と鋳物師の活動」のコーナーでは、国重要文化財の善光寺式「銅造阿弥陀如来及両脇侍立像」(嵐山町・向徳寺=1月7日から)と、同じく重文の「銅造阿弥陀如来立像」(神川町・光明寺)が展示される。
また、「経路と足跡を遺した人々」では源義高、畠山重忠、日蓮、新田義貞、足利基氏ら街道ゆかりの人物の遺品や記録を展示。上道に影響を与えた古代の道「東山(とうさん)道武蔵路」の紹介では東の上遺跡(所沢市)や西吉見古代道路跡(吉見町)など県内4市町の遺跡出土品が並び、「上道で結ばれる武士の館」では大蔵、菅谷、宮廻の3館跡の出土品が展示されている。
担当者は「今までにない大型の企画展。ぜひ来館してください」と呼び掛けている。
観覧料は一般100円、高校生・学生50円。中学生以下と65歳以上、障害者は無料。
期間中(月曜と、12月29日〜1月3日は休館)は、学芸員による展示ガイドツアー(1月15日、2月5、26日)が実施される。
また、1月29日に鎌倉街道の検証シンポジウム(国立女性教育会館)、2月10日には沿道の城館跡と宿遺跡を訪ねるバスツアーなど多彩な催しが企画されている。
問い合わせ (電話0493・62・5652)
菅谷館跡は、武士の都・鎌倉から上野国を経由して信濃国の善光寺へ通じる「鎌倉街道」上道(かみつみち)と、都幾川が交わる渡河点に築かれています。今回の企画展は、この中世の道・「鎌倉街道」上道を、歴史資料・古美術資料・考古資料を通して紹介するものです。
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