Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

茨城県天心記念五浦美術館

artscene2011-11-24




茨城県北茨城市大津町椿2083
TEL:0293‐46‐5311 
FAX:0293‐46‐5711


 笠間出身の日本画家木村武山(1876-1942)は、横山大観、下村観山、菱田春草ら五浦の作家の一人であり、大正3年岡倉天心の一周忌を機に再興された日本美術院ではその中心となって活躍するなど、天心による日本画の近代化の一翼を担った画家です。しかし、大観や観山らの陰に隠れてこれまで正当な評価を得られなかったのは、多彩な武山芸術がその幅広さゆえに全体像をとらえにくかったことが大きいといえます。
 

この展覧会は「歴史画」「花鳥画」「仏画」「障壁画」の4つのテーマに分けて武山芸術を俯瞰的かつ立体的に紹介し、その全体像のみならず神髄まで浮き彫りにしていきます。再興院展出品作をはじめとする初期から晩年までの代表作約70点による回顧展は、これまでにない大規模な展覧会です。



併設: 岡倉天心記念室
書簡や遺品など貴重な資料によって、近代日本美術の発展に大きく貢献した岡倉天心の業績を紹介すほか、横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山ら五浦の作家たちの作品も紹介。




会 期:11月1日(火)〜12月4日(日)

開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:月曜日


主 催:茨城県天心記念五浦美術館


後 援:笠間市 笠間市教育委員会 NHK水戸放送局



出品作品:日本画約70点




新書院襖絵「孔雀図」大正4年(1915)高野山金剛峯寺
奥殿襖絵「天人奏楽」昭和12年(1937)成田山新勝寺
光明皇后」大正10年(1921)財団法人野間文化財団
「配所の月」明治36年(1903)個人蔵
「阿房劫火」明治40年(1907)茨城県近代美術館蔵 ※茨城県指定文化財
祇王祇女」明治41年(1908)永青文庫
「日盛り」大正6年(1917)福井県立美術館蔵
「孔雀」大正6年(1917)群馬県立近代美術館
法然上人」大正6年(1917)茨城県近代美術館蔵
「慈母観音」大正11年(1922)長野県信濃美術館蔵
「弥陀来迎」大正8年(1919)西山浄土宗総本山光明寺



入館料:

一般600(500)円
高大生400(300)円
小中生200(150)円
※( )内は20名以上の団体料金


※満70歳以上の方及び身体障害者手帳療育手帳等を持参の方は無料
※土曜日は高校生以下無料