Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

奈良県


平城宮跡資料館秋期企画展
地下の正倉院展―コトバと木簡

http://www.nabunken.go.jp/info/event.html


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 秋は正倉院展の季節。奈良文化財研究所 平城宮跡資料館では、奈良国立博物館でおこなわれる正倉院展の時期にあわせて、『地下の正倉院展』を開催。同じ奈良時代の品でも、こちらは奈良の都の地下に眠っていた木簡の展示。木簡は、光や乾燥に弱いので、まとまった実物資料を見ることができるのは1年のうち、この『地下の正倉院展』の時期のみ。5回目を迎える今年は、「音声言語と書写された文字」を中心に展示する。



2011年 10月18日(火)-11月27日(日)月曜休館。月曜が祝日の場合は火曜日休館。



平城宮跡資料館 企画展示室


三期に分けて展示


Ⅰ期 解説シート
10月18日(火)-10月30日(日) ギャラリートーク:10月23日(日)14:00



Ⅱ期
11月1日(火)-11月13日(日) ギャラリートーク:11月6日(日)14:00


Ⅲ期
11月15日(火)11月27日(日) ギャラリートーク:11月20日(日)14:00



【休館日】
10月24日、31日、11月7日、14日、21日


【開館時間】 9:30-16:30



【お問い合わせ】

 TEL 0742-30-6753 (奈良文化財研究所連携推進課)



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飛鳥資料館秋期特別展
飛鳥遺珍−のこされた至宝たち



2011年10月14日(金)-11月27日(日)  会期中無休


飛鳥資料館 特別展示室


午前9時-午後4時半  (入館は午後4時まで)


一般260円(170円) 大学生130円(60円) 高校生および18歳未満は無料
※( )は20名以上の団体


【主 催】
飛鳥資料館、奈良県橿原考古学研究所、明日香村教育委員会



 1400年前、この飛鳥の地には、みやこが置かれ、政治の中心となっていました。また、大陸より渡来し、この地に本拠を構えていた人々の活躍や遣隋使、遣唐使の往来もあいまって、文化の中心として、飛鳥文化が花開きました。そのひかり輝くような往時の様子を示す品々には、せっかく伝世されながら、さまざまな経緯の結果、飛鳥の地を離れたものがたくさんあります。また、地下に埋もれ、発掘調査などによって出土したものの中にも、同じような運命をたどったものが多くあります。このため、こうした飛鳥に由来する多くの文化財が、今日、日本各地の博物館や研究所に分散して保管されています。



 今回の展覧会は、そうした明日香村外に保管され、普段はまとめてみることはできない飛鳥の至宝ともいうべき文化財のいくつかを一堂に集めて展示しました。この展覧会をご覧いただければ、古代飛鳥の輝きがどのようなものであったのかを体感されるのではないでしょうか。



【主な展示品】
重要文化財 法隆寺献納宝物 金銅製四十八体仏(東京国立博物館蔵)
重要文化財 牽牛子塚古墳出土品(奈良県蔵・奈良県橿原考古学研究所保管)
重要文化財 天人甎(岡寺蔵)
■古宮遺跡金銅四環壺(宮内庁三の丸尚蔵邢蔵)  他



【秋期特別展記念講演会】
日時:11月6日(日) 午後1時から
場所:明日香村立中央公民館(明日香村川原91-1)
「飛鳥遺珍」
木下正史氏(東京学芸大学名誉教授)
相原嘉之氏(明日香村教育委員会文化財課調整員)
*いつもと会場がちがいます
*事前申し込み不要


【秋期特別展ギャラリートーク
●研究員が特別展のみどころを解説します
日時:第1回10月15日(土) 午後3時から4時
   第2回11月19日(土) 午後3時から4時

場所:飛鳥資料館
*事前申し込み不要


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奈良市和文華館
乾山と木米 −陶磁と絵画


重要文化財 兎道朝噋図
青木木米筆 個人蔵



http://www.kintetsu.jp/yamato/exhibition/image/50th05/50th05.pdf



2011年10月9日(日)-11月13日(日)



月曜日休館






http://www.kintetsu.jp/yamato/exhibition/50th_5.html





尾形乾山と青木木米はともに京焼の名工として知られています。尾形乾山は寛文3年(1663)に呉服商の雁金屋を営む尾形宗謙の三男に生まれ、青木木米は明和4年(1767)に料理茶屋の木屋を営む佐兵衛の長子として生まれました。二人の活躍時期には、およそ百年ほどの隔たりがあります。同じ京都の町人の出身ですが、乾山作品の情緒的な雅味に対して、木米作品の理知的な厳しさと対照的な作風を示すように、文化的な背景においても、乾山の抹茶文化の教養と王朝趣味に対して、木米の煎茶文化と中国趣味など、相違があります。



乾山と木米は当初から陶芸を志したわけではありません。乾山は野々村仁清に師事し、鳴滝泉谷に拝領した二条家の山屋敷に元禄12年(1699)、三十七才の年に開窯し、木米は奥田頴川に師事して寛政8年(1796)、三十才頃に、粟田口東町に開窯しています。ともに文化的な教養を身につけた後に、作品の鑑賞体験を通して培った独自の美意識をもって、観賞性の高い陶磁の制作に向かいました。また、乾山と木米は陶工にはめずらしく、絵画作品も残しています。



この開館50周年を記念する最後の展覧会では、尾形乾山と青木木米の作品を、陶磁、絵画、書に渡って展示します。日本美術の特色に装飾性が挙げられます。実用性のある美術工芸と観賞性の高い絵画の境界がそれほど明確ではないとも言われます。特に、美術工芸の中心である京都では、染織、陶磁、漆工、金工など、様々な分野における技術や表現が相互に影響を与え合いながら、伝統を維持してきました。この展覧会では、乾山と木米の作品を対照させて鑑賞することによって、京焼の豊かな伝統を再認識するとともに、乾山と木米という、同じ作者によって制作された陶磁と絵画に共通する芸術性を通して、装飾的と評される日本美術の特色について再検討したいと思います。



〔乾山の陶磁〕
◎白泥染付金彩松波文蓋物 出光美術館蔵 全期間展示
◎白泥染付金彩芒文蓋物 サントリー美術館蔵 全期間展示
光琳筆 銹絵観鷗図角皿 東京国立博物館蔵 全期間展示
◎銹絵染付金彩絵替土器皿 根津美術館蔵 全期間展示



〔乾山の絵画・書蹟〕 ◎花籠図 福岡市美術館蔵(松永コレクション) 後期展示
◎武蔵野隅田川図乱箱 大和文華館蔵 全期間展示
過凹凸窠記 出光美術館蔵 前期展示




〔木米の陶磁〕
◎染付龍濤文提重 東京国立博物館蔵 全期間展示
色絵金彩唐子仙文合子 個人蔵 前期展示
白泥子母方炉・炉台・南蛮写急須 個人蔵 全期間展示



〔木米の絵画・書〕
◎兎道朝暾図 個人蔵 全期間展示
○蓬莱山図 静嘉堂文庫美術館蔵 全期間展示
○化物山水図 後期展示
など



※会期中展示替を行います。


前期:10月9日(日)〜10月30日(日) 

後期:11月1日(火)〜13日(日)




10月16日
14:00から講堂にて
「京焼名工の系譜―乾山と木米―」 京都国立博物館工芸室長
尾野善裕氏



11月6日(日)
14:00から講堂にて 「木米の写しものについて」 大阪市立美術館学芸課長
守屋雅史氏


日曜美術講座 10月30日(日)
14:00から講堂にて 「乾山絵画の工芸的特質」 当館学芸部長
中部義隆



11月13日(日)
14:00から講堂にて 「木米絵画の工芸的特質」 当館学芸員
宮崎もも



列品解説 会期中の土曜日及び
11月1日(火)〜4日(金)
14:00から展示場において




和文華館

〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
近鉄奈良線「学園前」駅下車徒歩約7分
大阪難波駅から約26分
近鉄奈良駅から約 9分
近鉄京都駅から約40分

電話:0742-45-0544

http://www.kintetsu.jp/yamato/