Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

東京国立近代美術館フィルムセンター

artscene2011-09-08




映画女優 香川京子
Kyoko Kagawa, Film Actress


2011.9.13-12.25


東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)

2011年9月13日(火)-12月25日(日)
*月曜日および10月29日(土)から11月7日(月)までは休室


同時開催 日本映画の歴史
Nihon Eiga: The History of Japanese Film
From the NFC Non-film Collection



開室時間
11:00am-6:30pm (入室は6:00pmまで)



休室日
月曜日、10月29日(土)から11月7日(月)



観覧料
一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料




東京国立近代美術館フィルムセンター



1949年の映画界入り以来、清潔な魅力と飾らない演技でアイドル的な人気を獲得し、日本映画界に新風を吹き込んだ女優・香川京子成瀬巳喜男監督の『おかあさん』(1952年)や今井正監督の『ひめゆりの塔』(1953年)でのみずみずしい演技が認められると、小津安二郎溝口健二黒澤明清水宏内田吐夢といった巨匠たちに次々と起用され、『東京物語』(1953年)や『近松物語』(1954年)、『どん底』(1957年)といった世界映画史に残る傑作での名演は、多くの映画ファンにとって忘れがたいものとなっています。
 このように日本映画の戦後黄金期を華やかに飾った大女優であり、いまも現役として映画やテレビドラマへの出演を続ける香川氏は、一方でフィルムセンターの推進する映画保存活動にも多大な尽力をされています。その功績は、この2011年、日本人では初となる国際フィルム・アーカイブ連盟の「FIAF賞」受賞へと結びつきました。
 この展覧会では、その60年にわたる輝かしいキャリアを、近年フィルムセンターが香川氏本人より寄贈を受けた写真アルバムや初々しいポートレート、出演作に関わった錚々たる映画人の旧蔵資料などを交えてたどります。11月8日より大ホールで始まる上映企画「映画女優 香川京子」とあわせてお楽しみください。







展覧会構成? 戦後映画の新星として

? 時代を駆け抜けて―巨匠たちとの日々
 ■10人の巨匠たち
  ●成瀬巳喜男監督と―『おかあさん』 1952年
  ●今井正監督と―『ひめゆりの塔』 1953年
  ●小津安二郎監督と―『東京物語』 1953年
  ●溝口健二監督と―『近松物語』 1954年
  ●清水宏監督と―『しいのみ学園』 1955年
  ●渋谷実監督と―『青銅の基督』 1955年
  ●大曽根辰保監督と―『流転』 1956年
  ●黒澤明監督と―『どん底』 1957年
  ●山本薩夫監督と―『赤い陣羽織』 1958年
  ●内田吐夢監督と―『森と湖のまつり』 1958年

 ■フリー女優として生きる
 ■香川京子ビジュアル・ライブラリー―雑誌・広告から

? 女優生活60年







◆関連企画[上映]
共催企画 香川京子と巨匠たち
第24回東京国際映画祭
2011年10月22日(土)−30日(日)

映画女優 香川京子
2011年11月8日(火)−12月25日(日)
*月曜日は休館
フィルムセンター大ホール(2階)

本年、香川京子氏が日本人では初めてとなるFIAF(国際フィルム・アーカイブ連盟)賞を受賞することが決まりました。東京国際映画祭では、会期中に同賞の授賞式を行うとともに、『近松物語』(1954年、溝口健二監督)新訳英語字幕付ニュープリントをはじめ、主演作品の英語字幕付きプリントによる特集上映を開催します。また、フィルムセンターでは香川氏の出演作約50本の連続上映を通して映画女優としての輝かしい足跡をたどります。詳細は東京国際映画祭とフィルムセンターのホームページ、各イベントのチラシで発表します。


愛すればこそ スクリーンの向こうから

愛すればこそ スクリーンの向こうから