「サルバトール・ムンディ（救世主）」

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品と確認された絵。

レオナルド・ダ・ヴィンチ（１４５２-１５１９年）がイエス・キリストを描いた油絵がアメリカで見つかり、ロンドンのナショナル・ギャラリーで１１月に展示されることになった。作品は、西暦１５００年ごろの作品「サルバトール・ムンディ（救世主）」。ダ・ビンチの作品発見は２０世紀初頭以来で、約２億ドル（約１６０億円）以上の価値があるとされる。

　２００５年に米国の収集家が購入した油絵を専門家が調査し、ダ・ビンチの作品と確認した。右指で天を指し、左手に水晶玉の球体を持ったキリスト像。かつてはイングランド王チャールズ1世が所有していたが、その後、行方不明に。１８世紀半ばに競売にかけられ、１９００年には作者不明のまま英国のコレクターに売却された。２００５年に米国のオークションで現在の所有者＝アメリカの美術商組合が所有している。筆のタッチや絵の具の顔料などから本物と鑑定された。同組合のニューヨークの美術商、ロバート・サイモンは、展示会には出すが絵を売却するつもりはないとのこと。

National Gallery in London
http://www.nationalgallery.org.uk/

Leonard da Vinci
http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/davinci.html