市川市芳澤ガーデンギャラリー
世田谷美術館コレクションによる アンリ・ルソーと素朴な画家たち いきること えがくこと
市川市芳澤ガーデンギャラリー 7月23日-9月19日
〒272-0826
千葉県市川市真間5丁目1−18
047-374-7687
JR総武線市川駅より 歩16分
京成線 国府台駅より 歩10分
http://www.tekona.net/yoshizawa
2011年7月23日(土)-2011年9月19日(月)
月曜日休館
時間
9:30-16:30(入館は16:00まで)
正規の美術教育を受けず、理論や技術とは無縁に、描きたいという心の衝動に従って作品を創造してきた画家たちを「素朴派」と呼ぶ。「素朴派」の代表格とされるアンリ・ルソー(1844-1910)は、その類い稀な想像力により、写実と幻想の交錯する独創的な絵画世界を生み出した。
パリ市税関に勤務するかたわら40歳頃から絵を描き始めたルソーは、当時の一般からの無理解とは別に、ピカソなどの前衛美術家や、美術批評家で画商、コレクターでもあったヴィルヘルム・ウーデによって見出され、知られるようになる。その後、ウーデは5人の独学の画家、ルソー、アンドレ・ボーシャン、カミーユ・ボンボワ、セラフィーヌ・ルイ、ルイ・ヴィヴァンを紹介する展覧会「聖なる心の画家たち」を開催。純粋無垢で独自の存在感を示す素朴な画家たちと、その作品への関心は高まっていった。
その後、美術が高度に専門化されていくなかで、それとは異なる美術のあり方、その存在に対する気づきが、フランスからヨーロッパ全域、アメリカへと広がり、表現へのやみがたい欲求によって描かれた作品は、アカデミックな美術教育に基づく作品とは異なる魅力を宿し、近現代美術へ影響を与えている。
「芸術と素朴」について問い続けてきた世田谷美術館のコレクションより、アンリ・ルソーを中心とする素朴派の原点、そしてその多様な広がりや影響を紹介。19世紀の終わりから見出され始めた「素朴な画家たち」。その作品を通して、人間の心の奥底に潜む限りない創造力や深い精神性を知る。
【関連イベント】
8月6日(土)、13日(土)、20日(土)、27日(土) 13:00-16:00随時受付
展示ガイド・ワークショップ
リーダー:世田谷美術館ボランティア「鑑賞リーダー」、市川市市民文化サポーター
内容:展覧会が倍楽しめる?!作品にまつわるちょっとおもしろい話とともに展示をご案内します。また、世田谷美術館でも大人気のオリジナル缶バッジやルソー人形作りなど、どなたでも気軽に創作体験のできる「100円ワークショップ」をおこないます。
「100円ワークショップ」材料費:100円(入館料別)
鑑賞リーダーによる展示ガイド:入館料のみ必要
8月7日(日) 15:00-16:30
講演会 / アンリ・ルソーと素朴な画家たち
講師:遠藤望(世田谷美術館 企画担当課長)
先着50席 入館料のみ必要
内容:世田谷美術館において素朴派研究に長年たずさわられ、本展覧会にアドバイザーして参加していただいた遠藤望氏をお迎えし、アンリ・ルソーをはじめとする素朴派の画家たちのユニークな作品世界についてお話ししていただきます。
8月28日(日)15:30-16:30
ギャラリーコンサート
出演:小関郁/ヴァイオリン、木下通子/チェロ、池上里奈/コントラバス
(市川市文化振興財団 フレッシュ・アーティストバンク・メンバー)
先着50席 入館料のみ必要
9月3日(土) 15:00-16:30
講演会 / 創造の源泉 八幡学園と山下清
講師:三頭谷鷹史(名古屋造形大学教授)
先着50席 入館料のみ必要
内容:本展にも作品が出品される山下清は、市川市にある八幡学園で貼絵に出会い、才能を開花させていきました。福祉・教育・アートが適切に結ばれた時に生まれた山下清の豊かな創造性について、山下清の作品や人生、そして八幡学園の教育などを通してお話ししていただきます。