空海からのおくりもの
東京・印刷博物館
http://www.printing-museum.org
東京初公開 高野山伝来の書物・版画・版木で出版の源流をたどる旅
高野山(和歌山県伊都郡高野町)にある寺院6個所から、このたび秘宝計79点(国宝2点、重要文化財31点含む)をお借りし、公開いたします。数点をのぞき、高野山をまさに「下山」するのは、今回がはじめての資料ばかり。
高野山は広く知られる通り、弘法大師空海が九世紀初頭に、真言密教修行のために開きました。山内の寺院では日々の勤行や密教研究のために書物を必要としてきました。特に鎌倉時代以降盛んになった高野山での出版は高野版と呼ばれ、弘法大師空海招来の密教経典や教書を中心に、数多く世に送りだされてきました。高野山のように出版黎明期からの文化財を体系的に所蔵するところは稀です。
6月7日(火)から作品の一部が入れ替わりますのでご注意ください。
32.法華経釈(正平本)、34.般若心経秘鍵 版木は、後期のみの出品。
展示作品及び期間は、出品目録をご参照ください。
2011年4月23日(土)−2011年7月18日(月・祝)
休館日 :毎週月曜日(ただし、7月18日は開館)
開館時間 :10:00−18:00(入場は17:30まで)
入場料 :一般800円、学生500円、中高生300円、小学生以下無料
20名以上の団体は各50円引き
65歳以上の方は無料
身体障害者手帳等お持ちの方とその付き添いの方は無料
イベント
高野版版木をつかった摺り実演
6月18日(土)
7月10日(日)
各日2回
14:00−15:00
16:00−17:00
高野山「経久」伝来の江戸期(推定)の版木を使った摺り実演
講演会
6月19日(日)15:00−16:30
「高野版とはなにか」
小秋元段(法政大学文学部教授)
鎌倉時代から盛んになる高野山での出版活動について