Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

松濤美術館(東京都・渋谷)

artscene2011-04-26


開館30周年記念特別展 
牛島憲之 ―至高なる静謐―


official website: http://www.shoto-museum.jp


 本年、開館30周年にあたり渋谷区ともゆかりのある、20世紀の画家、牛島憲之の回顧展を開催。


 牛島憲之(1900−1997)は、熊本県に生まれ、少年時代より画家を志し、19歳にして上京、青年時代の一時期を今の渋谷区千駄ヶ谷で過ごす。東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業した1927年の帝展に初入選、以後、帝展、槐樹社展、東光会展、創元会展などで作品を発表。戦後の第2回日展で《炎昼》により特選を受賞した。

 
 1949年に須田寿などとともに自由な創作の場として立軌会を結成、以後、同会を中心に、日本国際美術展・国際形象展などで作品を発表し、また、1954年からは東京藝術大学で後進の指導にもあたった。

 
 1981年には日本芸術院会員となり、1983年に文化勲章。その作品は初期の芝居小屋などの群衆の熱気を題材とした作品から、水辺の風景や陽だまりといった自然を追っての作品に、さらに、水門やタンク・煙突などの人工的な構築物を描きこむようになり、牛島の画風が確立されていく。大胆な構図、茫洋とした色彩、豊かな詩情がその特色といえる。


 本展では、学生時代の《風景》から絶筆となった《道一筋》までの66点の作品により、牛島の画業を回顧展示。97年間と長寿の画家だった一生で、モティーフも技巧も変化するが、その牛島が追求し続けたのは日本の風土と調和した油絵であり、日本の美であった。

 静謐感と詩情豊かな牛島憲之の絵画世界を公開。



 午前10時〜午後5時、金曜日は午後6時(最終入館は閉館の30分前まで)
 節電対応により、短縮開館。
 
 2011年4月5日(火)- 5月29日(日)

 開館時間 午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
 毎週金曜日は午後6時(入館は午後5時30分まで)

 休館日  5月16日(月)、23日(月)
 入館料:一般300円、小中学生100円
 土曜日は小中学生無料・障がいのある方は及び付添の方1名無料


主催 渋谷区立松濤美術館

鼎談 4月24日(日)午後2時 「牛島憲之の人と作品」
宝木範義氏(明星大学教授)、牛島葉子氏(牛島憲之画伯息女)