高台寺掌美術館(京都・東山)
開館時間 AM9:30-PM6:00
高台寺・圓徳院の夜間拝観期間中は、夜間でも開館。
休館日 無し
入場料
高台寺掌美術館 300円
2ヵ所共通拝観券(高台寺、高台寺掌美術館) 600円
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺、高台寺掌美術館、圓徳院) 900円
天下人と女性 高台寺の宝物
2010年12月9日(木)- 2011年5月15日(日)
[開館時間]AM 9:30 - PM 6:00
(2011年3月12日(土)- 5月5日(木・祝)は AM 9:30 - PM 10:00)
秀吉の妻である北政所・ねねは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、徳川秀忠らの天下人たちが活躍した時代を生きた代表的女性である。
高台寺には北政所・ねねが生きた当時の寺の記録やゆかりの品々が伝来。戦乱と変化の時代を生きぬいた女性たちの多くが、その晩年は自らの信仰や意思に基づいて亡き人々の冥福を祈って暮らしていた。戦国を生き抜いた女性の信仰や暮らしを伝える品々と共に、桃山時代から江戸時代へと時代の変化をつたえる様々な寺宝を紹介する。
主な展示品
・ 枝垂桜蒔絵手拭掛 [ しだれざくらまきえてぬぐいかけ ] (桃山時代・重要文化財)
4月19日まで展示
細く繊細な作りの手拭掛。全体に梨地漆を施し、枝垂桜の木を薄肉の高蒔絵で配している。桃山時代の女性が用いた調度品の名品。
・ 桐菊紋蒔絵楾 [ きりきくもんまきえはんぞう ] (桃山時代)
水やお湯を運ぶ器物で「はんぞう」とも「はぞう」とも呼ばれ、女性が化粧の際に用いるお道具類のひとつ。豊臣家ゆかりの菊桐の紋が蒔絵で施されている。
・ 桐菊紋蒔絵角盥 [ きりきくもんまきえつのだらい ] (桃山時代)
菊桐の紋が蒔絵で施された豪華な「たらい」。桐菊紋蒔絵楾と一組で用いられた。
・ 菊桐蒔絵提子 [ きくきりまきえひさげ ] (桃山時代・重要文化財)
4月22日以降展示予定
液体をそそぐための器物で、総体に黒漆を塗り、金の平蒔絵を施している。
高台寺蒔絵の基本的な特徴(平蒔絵、絵梨地、描割、針描、付描)を明確にみせる作例。
・ 鉄線唐草螺鈿文庫 [ てっせんからくさらでんぶんこ ] (桃山時代)
4月4日以降展示予定
黒漆が塗られ、全体の装飾は貝を切って貼り付けた螺鈿という技法で作られた。
書状や書物、文房具(紙や筆)など貴重品を中に入れたと思われる。
・徳川家康朱印状(慶長17年 - 1612年)
北政所は出家して高台院となった。高台院(北政所・ねね)が建てた高台寺に、徳川家康が四百石の寄進をしたときの記録。
・徳川秀忠朱印状(元和 3年 - 1617年)
徳川秀忠は、父・徳川家康が亡くなった後も、高台院が晩年を過ごす高台寺の寺領を保障した。
・ 松竹菊桐蒔絵懸盤 [ まつたけきくきりまきえかけばん ] (桃山時代・重要文化財)
高台寺に伝来した蒔絵調度類のひとつ。懸盤は食器をのせるための台で、貴人が用いた膳です。高台寺蒔絵とよばれる蒔絵の技法で装飾されている。
京都市 高台寺掌美術館
http://www.kodaiji.com/museum/
〒605-0825
京都市東山区高台寺下河原町530
京・洛市「ねね」2階
Tel:075-561-1414
FAX:075-561-1624