Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

芸術、美術、展覧会の紹介をしています。

茨城県近代美術館


平成23年1月22日(土)−平成23年3月6日(日)
 美術と音楽はそれぞれ独立した芸術形式であり、美術は視覚・空間の芸術、音楽は聴覚・時間の芸術として、対比的に語られてきました。一方で、両者は宗教的な場などにおいて密接に結びつくだけではなく、しばしば絵画作品をテーマとした楽曲が生まれたり、また音楽にインスピレーションを得て美術作品が創造されるなど、両者の間には浅からぬ関係を見てとることができます。本展は、そうした美術と音楽の関わりについて、美術の側から解き明かそうとする試みです。

 第1部は「音楽にあこがれる美術」として、室内での奏楽からコンサートホールでの演奏会などを具体的に描写する形で音楽を視覚化した作品、具体的な楽曲や特定の作曲家にインスピレーションを得て制作された作品などを紹介します。また、19世紀後半から20世紀前半における音楽の持つ抽象性を造形芸術に取り入れようとした流れに焦点を当て、音色やハーモニーを色彩や形態によって表現した作品や、リズムや音階など音楽的な要素を一定の線や色彩などに置き換えた作品などを展示し、近現代における美術と音楽の緊密な関係性を提示します。

 第2部は「音と交差する美術」とし、秩序付けられた音によって構成された音楽からもう一歩進んで、音楽ならざる音によって世界をとらえ、それを視覚化した作品を取り上げます。
音への関心を示す作品をはじめ、音を作品の中に取り込んだインスタレーション作品なども展示し、視覚的に音を味わう様々な作品を紹介します。


http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/exhibition/kikaku/index3.html

平成23年1月22日(土)−平成23年3月6日(日)
料金 一般950(830)円/高大生700(580)円/小中生350(230)円
※( )内は20名以上の団体料金
※冬休みを除く毎週土曜日は高校生以下入場無料
※11月13日(土)の茨城県民の日は無料
※70歳以上の方および障害者手帳等をご持参の方は無料
茨城県立の4美術館(近代美術館,つくば美術館,天心記念五浦美術館,陶芸美術館)主催のすべての展覧会で何回でもご利用いただける共通年間パスポート
(一般3,000円/高大生2,000円/小中生1,000円,購入日より1年間有効)を各美術館にて販売中

会場構成 【第1部】音楽にあこがれる美術
【第2部】音と交差する美術
見どころ ○マルク・シャガール、ラウル・デュフィパウル・クレー、ヴァシリー・カンディンスキーなど西洋絵画の巨匠の名品を展示。
○触れて音を出す作品など、体験型の展示スペースを設置。
○美術ファンにも音楽ファンにも楽しんでもらえる企画。
○音楽の純粋性を求めて生まれた抽象絵画や特定の楽曲からイメージを紡ぎ出した抽象・具象絵画などを展示。

開館時間 午前9時30分〜午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日
(ただし、3月7日を除く水戸の梅まつり期間(2/19〜3/31)は無休)
連絡先〈お問い合わせ) 茨城県近代美術館
水戸市千波町東久保666-1
電話 029-243-5111 / ファックス 029-243-9992