Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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アルブレヒト・デューラー版画・素描展

artscene2010-11-01


シャルル・メリヨン 《『パリの銅版画』:ル・プティ・ポン》 1850年

19世紀フランス版画の闇と光 ― メリヨン、ブレダン、ブラックモン、ルドン
アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然

2010年9月18日(土)〜11月28日(日)
国立西洋美術館(上野駅前) 版画素描展示室
開館時間:午前9時30分〜午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで

休館日:月曜日 
主催:国立西洋美術館
観覧料金:一般420円(210円)、大学生130円(70円)

※ 本展は常設展の観覧券でご覧いただけます。
※ ( )内は20名以上の団体料金
※ 高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
※ 心身に障害のある方及び付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)

国立西洋美術館
19世紀前半のフランスでは、ロマン主義の画家たちを中心に制作されたリトグラフの流行が過ぎると、次第に美術作品としての版画制作は翳りを見せるようになります。版元は安価で大量に印刷できるリトグラフを挿絵や風刺画として広く流布させましたが、手間のかかる版画の制作には消極的でした。他方で、過去の巨匠たちの油彩画を複製した版画が保守層から求められる時代でもありました。そんななか、メリヨンとブレダンは版画技法のもつ表現の可能性を模索し、独特の世界観をもった作品を制作していきます。それにはブラックモンやルドンなどの画家たちが続きます。彼らが銅版画あるいはリトグラフで表した黒は、時代や人間の心の闇をも映し出すかのようであり、紙の地色はときに光の表現となって輝きを放ちます。
今回は、19世紀フランスにおいて版画本来の表現を追求したこの4人の画家の作品40点を紹介します。インクと紙で構成されるモノクロームの世界の、豊かな表現をお楽しみください。