Artscene 芸術の風景 -アートシーン 展覧会情報

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ウフィツィ美術館 自画像コレクション展

artscene2010-10-26

 【特別展】 ウフィツィ美術館自画像コレクション   −巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010
 
  http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html 


  当館では2005年から3回にわたり、魅力あふれるイタリア美術の展覧会を開催してまいりました。今回はルネサンス芸術を生んだ「花の都」フィレンツェから、その核心ともいうべきウフィツィ美術館の所蔵する「自画像コレクション」を日本で初めてご紹介いたします。ヴァティカンのサン・ピエトロ広場を設計したベルニーニ、マリー・アントワネット肖像画家ル・ブラン、輝くような美女を描いたアングルからシャガール未来派まで、近代ヨーロッパ最古の美術館ならではの伝統と革新性をあわせもつラインナップで約60名の素顔を一堂に展示。この秋は、華やかな活動のかげに秘められた芸術家たちの思いにふれてみませんか。

   
 ヴァザーリの回廊
  観光客でにぎわうフィレンツェの名所、ポンテ・ヴェッキオ。じつは、人々の頭上に静かな回廊が通っており、「自画像コレクション」の展示スペースとなっています。しかし、一般公開されず予約見学制であるため、その存在はあまり知られていません。回廊の設計者は、ウフィツィの建築もてがけた画家・建築家のジョルジュ・ヴァザーリ。注文主である初代トスカーナ大公コジモ1世・デ・メディチは、オーストリアやスペイン、フランスが強大な中央集権国家として台頭した16世紀に、建築や美術に力を入れることによって、諸宮廷にフィレンツェの存在感を高めようとしました。

   
  自画像コレクション
  1664年に「自画像コレクション」を創始したトスカーナ大公の弟レオポルド・デ・メディチは、自画像が芸術家のスタイル・芸術館・世界観・自意識などのすべてを内包していると考えました。以後、代々の統治者の努力によって「自画像コレクション」は西洋美術家の総カタログともいうべきコレクションに成長。まさに「美術家の殿堂」として、各国の目をフィレンツェに向けさせる文化戦略の象徴となりました。現在も続けられる収集活動の結果、コレクション総点数は1,700点以上に達しています。それぞれの美術家が自己申告した相貌とじっくり対話していくうちに、芸術の都フィレンツェの歴史と、400年以上にわたる西洋美術の広がりが見えてくる展覧会です。

   
開催概要
2010年9月11日(土)〜11月14日(日)月曜定休
損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階


開館時間 午前10時から午後6時まで、金曜日は午後8時まで ※入場は閉館の30分前まで
料   金 一般1000(800)円
大学・高校生600(500)円 
シルバー〈65歳以上〉800円
中学生以下 無料 

※学生の方は受付で生徒手帳、学生証をご提示ください。

※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金

主   催 損保ジャパン東郷青児美術館朝日新聞社
協   賛 損保ジャパン
後   援 イタリア大使館イタリア文化会館
協   力 東京大学美術史学研究室、アルテリア、ヤマトロジスティクス
日本貨物航空アートプランニング レイ

音声ガイド  500円(税込) 能登印刷製作  解説作品23点、所要時間約40分
   
常設展示コーナー
ゴッホ《ひまわり》
セザンヌりんごとナプキン
ゴーギャン《アリスカンの並木路、アルル》
東郷青児グランマ・モーゼス